【完全解説】PhotoShopで背景を伸ばす方法
「Photoshopを使えば、画像の背景を伸ばすことができる」
こんなことがよく言われていますし、私も同感です。
とはいえ、「Photoshopで画像の背景を伸ばす方法は?」という方も多いと思います。
そこでこの記事ではそんな画像の背景を伸ばす際のお悩みを、
現役デザイナーの観点から解決していければなと。
具体的には、
・Photoshopで画像の背景を伸ばす2つの方法
・背景を伸ばす際の注意点
・背景拡張が不自然な時の解決方法
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
4分くらいで読めますし、まずはご一読を!
1. Photoshopについて
Photoshop(フォト ショップ)は、アドビシステムズ(Adobe Systems)が開発した、画像編集やグラフィックデザインのためのソフトウェアです。写真の修正や合成、イラストレーションの作成、ウェブデザイン、印刷物の制作など、さまざまな用途で使用されます。レイヤー、マスク、フィルター、ペンツールなどの機能を備え、高度な画像編集を可能にします。Photoshopはその柔軟性と高度な機能のために、プロの写真家、デザイナー、アーティスト、出版社など、さまざまな分野で広く使われています。
もちろん、Photoshopを使えば画像の背景を伸ばすこともできます。
それでは、Photoshopで画像の背景を伸ばす方法を説明していきますね。
2. Photoshopで背景を伸ばす2つの方法
2つの方法を紹介します。
方法①:リサイズやキャンバスの拡張をして画像の背景を伸ばす
手順1.Photoshopで背景を伸ばしたい画像を開きます。
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切り抜きツール
手順2.切り抜きツール(ショートカット:C)を選択し、左上から右下にドラッグしましょう。次に背景を伸ばしたい方向に引っ張ります。これで単純に白背景を伸ばすことができました。
(※レイヤーが背景のままなので伸びた背景は白くなります。「背景からレイヤーへ」で通常レイヤーに変換していたら、伸びた部分は透明な背景になるので注意してください。) -
キャンバスサイズの変更(キャンバス拡張)
手順3.今度はキャンバスサイズの変更で背景を伸ばすことにしましょう。画像が縦長なので、正方形にしてSNSで使いやすくします。「イメージ」メニュー →「カンバスサイズ」を選択し、幅を高さに合わせて同じサイズにし、「OK」ボタンをクリックしてください。キャンバスが拡張して、正方形に背景が伸びました。
次にこの記事の肝、自然に背景を伸ばすためにAI機能「コンテンツに応じる」を使う方法を紹介します。
塗りつぶし「コンテンツに応じる」
手順4.先ほど正方形に背景を伸ばした画像を使ってみましょう。長方形選択ツール(ショートカット:M)を選択します。写真部分も含めて大きめに選択しましょう。離れた部分はShiftを押しながらドラッグします。
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手順5.「編集」メニュー →「塗りつぶし」(ショートカット:Shift+F5 Fキーが有効になっていない場合はfnキーも押してください。)を選択し、出現したダイアログで「コンテンツに応じる」に設定し、「OK」ボタンをクリックします。選択部分が自然に塗りつぶされました。移動ツール(ショートカット:V)を選択するか、Ctrl+Dを押して選択を解除しましょう。
これでPhotoshopにて自然に背景を伸ばすことができました。以下が背景を伸ばした前後の桜の写真です。
方法②:編集「コンテンツに応じて拡大・縮小」を使って背景の写真を拡張
手順1.Photoshopで画像を開き、写真レイヤーを選択しながら右クリックし、「背景からレイヤーへ...」をクリックします。出現したダイアログで「OK」ボタンをクリックしましょう。これで写真レイヤーが背景から通常のレイヤーになりました。
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手順2.キャンバスサイズの変更(キャンバス拡張)と同様の方法で背景を伸ばします。「イメージ」メニュー →「カンバスサイズ」を選択し、幅を元のサイズに+100して、「OK」ボタンをクリックしてください。キャンバスが拡張して、横長に背景が伸びました。キャンバスサイズの変更(キャンバス拡張)のときと違って、通常レイヤーにしているので背景を伸ばした部分は透明になっています。
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手順3.クイック選択ツール(ショートカット:W 表示されていない場合は該当の場所で右クリックすると出現)を選択し、犬を選択しましょう。上手く選択できなかった場合は、Shiftを押しながらドラッグで範囲を拡張し、Altを押しながらドラッグで範囲を縮小します。犬の毛のようなハッキリしていない部分を選択するには、Shiftを押しながら「なげなわツール」を使うのが有効です。
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手順4.「ウィンドウ」メニュー →「チャンネル」でチャンネルパネルを開き、「選択範囲をチャンネルとして保存」アイコンをクリックしましょう。「アルファチャンネル1」が追加されたらOKです。そして「選択範囲」メニュー →「選択を解除」(ショートカット:Ctrl+D)で選択範囲を解除しましょう。
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手順5.「編集」メニュー →「コンテンツに応じて拡大・縮小」を選択します。上のツールバーから保護:「なし」→「アルファチャンネル1」に変更しましょう。
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手順6.Shiftを押しながら右に引っ張り、次はShiftを押しながら左に引っ張りましょう。これで犬はそのままで背景を伸ばすことができました。
これで背景を伸ばすことができました。以下が背景を伸ばした前後の犬の写真です。
3. Photoshopで背景を伸ばす際の注意点
PhotoshopやPicsArtを使って、背景を伸ばすことができると紹介してきました。
しかし、これらは写真内に背景を伸ばすための情報が揃っている・四隅の背景の情報が多すぎない場合に有効です。
以下がフォトショップの編集「コンテンツに応じて拡大・縮小」を用いて背景を伸ばした新幹線です。伸ばした背景が不自然に曲がっています。
このように、背景を伸ばす際に余計なものを増やしてしまうことがあるのです。そして、ここまで不自然になってしまうとコピースタンプツールなどの手直しでも上手く削除できません。
写真内に背景を伸ばすための情報が揃っていない・四隅の背景の情報が多すぎるときにオススメのPCツールがあります。
Hitpaw Photo AIです。
4.PhotoShop背景拡張が不自然な時の解決方法
写真内に背景を伸ばすための情報が揃っていない・四隅の背景の情報が多すぎるときに
Hitpaw Photo AIの「AI背景削除」機能+「AIプロジェクト削除」の重ね掛けで背景を伸ばす方法をオススメします。また、HitPaw FotorPeaは古い写真の傷、ノイズなどをきれいに取り除き、画像を向上させることが可能です。
ステップ①:HitPaw FotorPeaで画像の背景を削除する
以下はHitPaw FotorPeaを使った【AI背景削除】方法を詳しく説明します。
手順1.画像をインポート
左欄の「背景削除」を選択し、真ん中下の「削除開始」ボタンをクリックするか、ドラッグ&ドロップで画像をインポートします。-
手順2.自動認識待ち
写真をインポートすると、背景が自動的に認識され、背景が削除されます。 左側に表示される画像は背景の削除された画像です。右側に表示される画像は元の画像です。 -
手順3.画像をエクスポート
保存先を設定し、「エクスポート」 をクリックすると、最終的な画像が保存されます。
ステップ②:HitPaw FotorPeaで写真内の不要物を削除する
以下はHitPaw FotorPeaを使った【AIオブジェクト削除】方法を詳しく説明します。
手順1.写真をインポート
左欄の「プロジェクト削除」を選択し、真ん中下の「削除開始」ボタンをクリックするか、ドラッグ&ドロップで画像をインポートします。-
手順2.ブラシまたはボックス選択ツールを見つける
製品画面下部にあるブラシまたはボックス選択ツールを見つけます。 -
手順3.対象物を塗りつぶすか枠で囲む
写真から削除したいオブジェクトを塗りつぶすか枠で囲みます。今回はボックス選択ツールを使って枠で囲いました。 -
手順4.選択範囲を調整
枠を選択後、選択領域がハイライトされます。必要に応じて、選択範囲を削除したり、追加したり、縮小したりすることが可能です。現在の選択ズームに満足できない場合は、「取り消し」ボタンをクリックしてオブジェクトを再選択できます。
また、サイズバーをドラッグしてブラシサイズを調整することも可能です。
今回は、消しゴムツールで選択範囲を削りました。 -
手順5. 写真のプレビュー
「プレビュー」をクリックして、写真からオブジェクトを削除します。プレビューには少し時間が掛かるので待ちましょう。 -
手順6. 写真のエクスポート
保存先を設定し、「エクスポート」をクリックすると、最終的な写真が保存されます。
ステップ③:HitPaw FotorPeaで処理した写真をPhotoShopで背景を伸ばす
先ほどHitpaw Photo AIの【AI背景削除】を使って作った画像と、【AIオブジェクト削除】を使って作った画像を使って背景を伸ばす方法を紹介します。
Hitpaw Photo AIの【AI背景削除】を使って作った画像と、【AIオブジェクト削除】を使って作った画像は同じ画像から作っているのでサイズは同じです。【AIオブジェクト削除】を使って作った画像をサイズアップして、【AI背景削除】を使って作った画像を組み合わせれば元々の写真の背景を伸ばすのと同じ画像を作ることができます。
今回はフォトショを使って背景を伸ばす方法を紹介しますね。
手順1.【AIオブジェクト削除】を使って作った画像をPhotoshopなどの画像編集ツールで開きます。
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手順2.写真のレイヤーを右クリックし、「背景からレイヤーへ...」を選択しましょう。背景レイヤーが通常レイヤーになりました。
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手順3.「切り抜きツール」(ショートカット:C)でShiftを押しながらドラッグします。こうすることで比率を保ったままキャンバスを大きくできます。
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手順4.「編集」メニュー →「自由変形」(ショートカット:Ctrl+T)で左上にドラッグし、【AIオブジェクト削除】を使って作った背景画像を伸ばしましょう。
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手順5. 「ファイル」メニュー →「配置」で【AI背景削除】を使って作った画像を配置しましょう。
背景画像より前に画像を配置します。 -
手順6. 【AI背景削除】を使って作った画像の位置を調整します。これで元の画像より背景を伸ばした画像を作成できました。
比較してみましょう。元の画像より背景を伸ばすことができました。加工後の画像を一部切り抜いて使ってもよいですね。
5.まとめ
上記の方法を使えば、Photoshopで背景を伸ばすことができるとお分かりいただけたでしょう。
しかし、AIを使って背景を伸ばすには条件があり、条件を達成できず違和感のある画像に仕上がってしまうことがあります。
そこで、AIにてオブジェクト削除でき、AI背景削除もできるHitpaw Photo AIをオススメしたいのです。
また、以下の理由からもオススメします。
・AI背景削除で高クオリティに背景を削除可能
・オブジェクト削除で画像から要らない画像を削除できる
・操作が簡単で、日本語対応
・無料ダウンロード版でAI画像生成を体験可能
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松井祐介
編集長
フリーランスとして5年以上働いています。新しいことや最新の知識を見つけたときは、いつも感動します。人生は無限だと思いますが、私はその無限を知りません。
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